構造医学の診断と治療

構造医学のご紹介

構造医学の診断と治療

症状別 原因と対処法

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*歩行が人をつくる

人間の骨盤
人間の骨盤は精密機械です

人類は何百万年も歩いて、骨盤を精密に動く形に磨き上げてきました。だから、私達は二本足でも自然にバランスをとり、無理なく動けるようになったのです。自転車は使わないとさびて動きにくくなります。それと同様に、精密な骨盤は歩行が不足すると滑らかに動く形を失なってしまいます。歩行は、人の体を育む食事や睡眠と同等の、人にとって基本行動の一つなのです。

*スポーツと歩行の違い

スポーツは丈夫な心肺機能や筋肉をつくる反面、過度な体への負担は、腰痛や生理失調などの障害を引き起こす恐れがあります。それに対して歩行は、体を傷める衝撃が少ない上、滑らかに動く骨盤をつくります。

スポーツをして健康になろうと思うのは間違いです。スポーツ医学のデータにあるように、ランナーの多くが足腰を壊しています。水泳選手も同様です。テニスやゴルフも腰痛や肩、肘、腕を壊してきます。多くのスポーツは身体のバランスを崩します。特殊な動きをするもの程、衝撃性の強いエキサイティングなものほど身体を壊します。健康になることを目的にするならば、過度なスポーツはしないほうが良いのです。

*走る?歩く?

高校生のころから腰痛がひどく、最近はますます痛くなっていると来院した20代の女性。検査の結果左側の仙腸関節に大きなゆるみが認められ「歩行中つまずきませんか?」と尋ねると、うなずいていました。

骨盤は人の移動や運動のかなめです。その骨盤に歪みが生じると、腰痛や歩行に支障が生じます。治療の後、ゆっくりのペースで歩くようにお話すると「腰痛解消のために走るつもりでいた。」とのことでした。「走れば丈夫になる。」と考えている人は多いと思いますが、彼女のように骨盤がゆるい人が走ると、スピードによる衝撃で足腰の関節はもっと壊れてしまいます。

それに対して歩行は、骨盤のゆるみをを優しく修正し、体を支えるのに必要な筋肉を育てる運動です。体をつくる基本は歩行です。走ることはその次の応用と位置づけてください。

足腰を悪くした場合は走るのではなく、基本の歩行に戻って体を調整する方が合理的です。また歩くこと自体に支障(つまずきや痛み等)がある人は、骨盤を整える治療と歩行で体を建て直していく方が治癒を早めます。

*歩行で腰痛や内臓の病気が治る

歩行は身体のアンバランスを整えます。

正しい歩行をすると腰痛がなくなったり、内臓の病気にまで好影響を与えるといわれます。それは、歩行が単なる筋肉運動や血行を促進するエクササイズではないことを示しています。

右 • 左 • 右 • 左 … と左右交互に適切に足を繰り出すと、地面から程良い振動が全身の関節に伝わります。歩く時の体の動きとその振動が、歪みのあった骨盤や背骨の関節を本来の位置に緩やかに揺り戻してくれるのです。だから歩行をすると腰痛などが治ってくるのです。これはゴルフやテニスやサッカーなど、ほとんどのスポーツには望めないことです。歩行で腰などの関節が正しくなってくると、内臓も正常な活動ができるようになります。その理由は次の通りです。

*容器と中身は直結している

学生の頃、「弁当箱を開けると、中身が片寄っていた」という経験はありませんでしたか?。カバンなどの中で弁当箱(容器)を傾けたまま登校したので、中身が片寄ったのです。つまり、中身の状態は容器の状況を反映するのです。遺伝性の病気などは除きますが、言い換えると、内臓の病気はその容器である骨格の歪みと直結しているということになるのです。

歩行をして骨格(内臓の容器)の歪みが無くなると、中身の内臓も歪みが無くなり、その内臓に付属する血管や神経の通りが良くなると考えられます。歩行は骨盤などの全身の関節や内臓の歪みを無くし、本来の状態に修復する高度な治療ということになるのです。

現代人は車や電車の発達によって歩く機会が少なくなり、腰痛や病気が増えたとも考えられます。それらの疾病に対する最も適切な治療は、鎮痛剤や栄養剤の投与や手術ではありません。ましてや遺伝子を手直しするような大がかりな治療ではないと思います。人は歩くことで骨格や内臓の体内環境を整えられます。歩くことは、安全で確実、自然なヒトの医療と言えるのではないでしょうか。


サルの骨盤
骨盤関節が動いていません

■ 閑話休題 ■
ただ足だけが振り子のように動いて、他の骨盤関節は連動していないのがわかりますか?。これはヒトの歩行ではなく、猿の歩行を示すイメージです。ページトップヒトの骨盤のアニメーションでは、足の動きに対応して骨盤が複雑に動いていますね。ヒトの歩くという行動は非常に複雑なメカニズムで成り立っているのです。高度に進化し、二足直立歩行に適応したヒトの移動様式なのです。

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