構造医学のご紹介

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*熱と病気の関係

*体と熱の関係

私達の体は、熱に弱いタンパク質でできています。

生理痛や腰痛になると、一般的に痛い場所を使い捨てカイロや入浴、遠赤外線で温めます。しかし、熱に弱い細胞のタンパク質のことを考えると、加熱しない方がよいのです。

タンパク質は熱に弱い

私達の体温は、タンパク質の活動に最適な36〜37度でほぼ一定に保たれています。しかし、風邪や病気になると体温は上昇します。体温が平熱よりも2〜3度上昇するだけで私達は熱にうなされ、40度以上になると命が危うくなります。それは体の細胞のタンパク質が熱に非常に弱いからなのです。

卵をゆでると透明な白身や黄身は濁って、固まります。このように体の細胞にあるタンパク質は、37度を越える熱や炎症にさらされ続けると固まりはじめ、正常な働きができなくなってしまいます。

*体は熱を捨てたがっている

生きている体の中では絶えず熱が生じています。食事をすれば燃えて熱になり、運動すれば活動熱が生じます。その熱が体の中にたまり続ければ、タンパク質でできている細胞は壊れてしまいます。ですから、人の体には発生した熱と同量の熱を体内の水分と一緒に、汗や尿や息、大便などで効率よく外へ捨ててたんぱく質を守る安全システムがあるのです。

*温めると血行が良くなる理由

温泉はリラックスして、血行が良くなるといわれます。しかし本来ならば、リラックスすれば血行は穏やかになるはずです。血行の促進は何かの目的があって、体が緊張や興奮しているときの反応です。入浴で体が温まると血行は良くなりますが、それはたんぱく質を守るための自己防衛です。お湯から受けた過剰な熱を毛穴から汗として捨てるために、「血液は急いで全身の熱をかき集めて回っている」というのが真相です。つまり脳はリラックスしても、体は生死に関わる戦闘モードになって興奮しているのです。長湯をすると、「湯あたり」といってだるくなったりのぼせたりします。それはお湯から受けた熱が多すぎて、捨てきれなかった熱が神経のタンパク質や脂肪にダメージを与えた結果なのです。

*たんぱく質が生存できる温度

タンパク質を主成分とする細胞が生存できる温度には、限界があります。上限温度は完全凝固する42度で、下限は細胞の水が凍って代謝しなくなる0度を下回る温度です。つまり、私達の体の細胞(平均36.5度)には熱を加えられる余裕はないのです。痛む場所に熱を加えれば痛みは和らぎますが、それを続けていると、そこの細胞のタンパク質は、壊れて正常に働かなくなってしまいます。

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